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相続というと、「まだまだ先の話し」、「自分には関係ない」と思っていませんか？
実例を紹介します。

【実例】
「遺言書を書いてもらっていればこんなことにはならなかったのに・・・」

父はすでに他界しており、長男である自分と妻で一所懸命に介護していた母が亡くなりました。
母の財産は、母と私たち家族で住んでいた築40年の実家だけでしたので、長男であり、母の面倒を見てきた自分が相続するものだと思っていました。
また、母も生前は「実家は長男に継がせる」と言っていました。

ところが、母が亡くなると、相続人である二男と長女が相続分をよこせと言ってきました。
母は遺言書を遺していませんでしたので、法律上は相続人である長男、二男それから長女で均等（各1/3）に財産を分けることになります。
実家は郊外にあり、古い家なので売ってもたいした金額になりません。
実家を売って財産を分けると、年金暮らしの私たちでは新たに住まいを借りることもできません。

■必要だった対策
いくら仲がいい兄弟姉妹でも、相続になると仲良しではいられないケースが多くなっています。
母が実家を長男に相続する旨の遺言書を作成することで、上記の騒動は起こらなかった可能性があります。
ただし、二男と長女は遺留分（法定相続割合の半分（各1/6）の財産を請求する権利）があるので、長男は事前にこの権利分のお金を準備する必要があります。
相続財産が土地と家屋だけの場合、相続人の間でもめるケースが非常に多いことから遺言書を作成されることを強くお勧めします。

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